リバークロッシング(渡渉)
ジョンミューアトレイルではとても沢山のクリークを通過します。
本当に小さな沢から幅10mの川まで様々なクリークがあり、流れもゆったりした静水に近いものから激流まで色々です。
通過の仕方も色々あります。
橋
大きな川や激流、谷が深い箇所などにはちゃんとした橋がかかっている場合もあります。
地図には、Foot Bridge と書かれているので、この表記がある所は安心して通過出来ます。
飛び石伝い
水面から飛び出ている岩の上を伝わって(跳んで)渡る方法。
上手く出来れば靴を濡らさずに通過出来ますが、時には岩が滑り易かったりぐらつく事もあるので注意が必要です。
急流や深い川では足を滑らせて落ちると大変危険です。場合によっては命に関わります。
ストックを使い、一歩一歩確実にバランスを取りながら渡るようにしましょう。
次の岩まで遠くて渡れないと思っても、よく見ると水面下に足場になる岩がある事もあります。
靴は濡れてしまいますが、うまく水中の足場を使うことで安全に渡る事が出来たりもします。
水中の足場を使う時は足を水面に着けた瞬間に、流れで足が持って行かれる危険がありますので慎重に。
丸木橋
丸木橋が架かっているクリークもあります。
多分、人為的に作られたのだと思いますが、中には自然の倒木かなと思うものもあります。
太くてしっかり安定した丸木は問題有りませんが、細かったり腐りかけの丸木橋は注意が必要です。
しっかりしているように見えても途中で折れかけていたり、腐っている丸木も有ります。また濡れて滑りやすかったり、樹皮が剥がれてしまう場合もあります。
少しでも不安定だと感じたら、ストックを補助に使って一歩一歩確かめながら歩いて渡るようにしましょう。
渡渉
どうしても他の方法が無い時には水の中を歩いて渡ります。
日本の一般登山道ではほとんど出くわすことは無いので、浅いクリークや流れが緩い時は楽しい体験です。
けれども流れが急なクリークや深い場所では無理は禁物です。
渡るポイントの見つけ方
上流側や下流側も探してみましょう
トレイルがクリークと交わった地点で渡るのが難しいと思う時は、その上流側か下流側を調べてみます。
大抵は丸木橋や飛び石、浅いか流れの緩やかな箇所が見つかるはずです。
安全に渡れる地点は多くのハイカーが渡っている場所なのでトレイルから踏跡が続いている場合が多いです。
じっくり探してみて下さい。
渡る時間が大事な時もあります。
雪解けの時期は一般に増水しています。
特に気温が高くなると水量は増えます。
逆に言うとまだ気温の低い早朝は水位が低いと言うことです。
水量の多い川を渡る時は、なるべく午前中に通過するように行程を調整しましょう。
安全が第一です。
トレイルで出会ったあるPCTハイカーが言っていました。
「リバークロッシングでもし少しでも不安があったら決して渡らないこと。
誰か他のハイカーが来るまで待って一緒に渡るか、一緒に考えるようにすべきです。」