トイレの話

2019年3月13日

トレイル上ではトイレをどうするか?

トイレの基本ルール

ジョンミューアトレイルではトイレの仕方も厳密に定められています。

環境保護、特に水源保護の観点から、あるいは動物が掘り返してしまうのを防ぐ意味でも、トイレの仕方はルールとマナーを守って行いたいものです。

トイレの場所

ヨセミテ国立公園の場合
トイレの場所は、水源とキャンプサイト及びトレイルから30m以上離れた場所を選びます。

森林地帯はともかく、高山帯や沢筋でこの条件を満たす場所を捜すのは、現実的には結構難しいです。

仮に良さそうな場所を見つけても、そういう場所は多くのハイカーがすでに使用している事が多く、穴を掘ると前の人のモノを掘り返してしまうことが多々あります。
何度も場所探しをする事も考えられるので、トイレに行く時はちょっと朝の散歩をする位の気持ちで、時間に余裕を持って行った方が安全です。

トイレの仕方

トイレ(大)をするときは穴を掘ってその中にします。
穴を掘るためのトロウェルは必ず装備リストに入れておきましょう。

穴の深さは15センチメートル以上掘ってください。

実際に体験してみると判りますが15センチの深さの穴を掘るのは結構大変です。

特に岩混じりの地面はかなり重労働で時間がかかります。

トイレの時は時間に余裕を持つようにした方が安全です。

使用後のトイレットペーパーは必ず持ち帰ります。

以前は燃やしてから埋め戻していましたが、今は持ち帰ることが義務づけられています。

ホイットニー周辺はお持ち帰りです。

マウントホイットニー周辺では、トイレは全て持ち帰りです。
多分、穴を掘れる場所が少ない事と高山帯で分解が遅い為だと思います

携帯トイレを持参して使用後は必ず持ち帰ります。
そのため、最低1セットの携帯トイレを持参する必要があります。
ヨセミテ公園では、パーミットを発行する時に携帯トイレを無料配布していました。(2018年現在の情報です)

南行き(SOBO)の場合、使用済みの携帯トイレを持ち運ぶのはせいぜい1日分程度ですから、重量的にはそれほど大したことはありません。
まあゴミと一緒で、持ち込んだ食料の分は持ち帰ると考えれば当然の事ですね。

自分がマナーとルールを守る事が一番です

ジョンミューアトレイルで実際にトイレに行くと、悲しい気分になることがあります。

穴が浅かったために動物に掘り返された跡。トイレットペーパーを持ち帰らずに一緒に埋めていたため白い紙片があたりに散乱しています。
さらにひどい時には、そのまま地面に置き去りになっている時もあります。いわゆる野グソです。

せっかく美しい自然の中で気持ちよい時間を過ごそうと思って来たのに台無しです。

こんな光景を不快に思うのなら、せめて自分だけはマナーとルールを守るようにしたいものです。